4月になり、桜も咲き始めましたが
今日は冬に逆戻りしたように寒くて、雨も冷たいです。
三寒四温というのでしょうか。少しづつ、暖かくなっていくのでしょう。
今月の美味セットは、伝統産地ボルドーをリードするドゥルト社や、シャンパーニュの神様が認めたフィアーノ、ニュージーランドのレジェンド、フィストニッチ氏の新しいワインなど
注目のワインをセレクトいたしました!
春先に飲みたい白、赤6本セットお楽しみください♪
① ドゥルト ロック・ブランシュ 2022(白ワイン)
生産地:フランス / ボルドー
生産者:ドゥルト
ぶどう品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
味わい:辛口
コメント:「”ボルドーの白ワインを変えた男”デュブルデュー教授とともに歩んだシャトー!フランスのレストラン市場をリードする有名ブランド!」
840年ドゥルト家により創立されたドゥルトは、1929年にムーリ村で有名な「シャトー・モーカイユ」を取得し、将来の発展に向けた基盤とテロワールを重要視する視点を取り入れました。
当時ほとんどの大手ネゴシアンがボルドー市街地に本拠を置いたのに対し、畑のあるメドックの中心に移転し、品質の追求と革新を続けることで世界にその名を轟かせ発展しました。
現在、ドゥルトはボルドーに9つのシャトーを所有し、自らの栽培チームがブドウを育てています。「テロワールと人」に最大限の敬意を払い、「品質とアペラシオンらしさ」を追求することで、ドゥルト・ブランド全ラインナップの品質レベルを際立ったものにしています。現在ボルドーの70ものシャトーと独占契約を持ち、世界80ヵ国以上にワインを輸出しています。
ロック・ブランシュはフランス語で「白い岩」を意味し、ガロンヌ河右岸の石灰質土壌の色を表しています。
柑橘類やトロピカルフルーツに加え、新芽のような若々しくスパイシーなニュアンスを伴う複雑な香りを育みます。
ソーヴィニヨン・ブラン100%で造られる、いきいきとした、調和のとれた白ワインをお楽しみください。
※2022年ヴィンテージ:サクラワインアワード2024金賞受賞
② ル・ブラン ヴィオニエ 2022(白ワイン)
生産地:フランス / コート デュ ローヌ
生産者:ドメーヌ・フォン・サラド
ぶどう品種:ヴィオニエ100%
味わい:辛口
コメント:「ヴァケラス地区の審査員もしている徹底したこだわりの生産者!洗練されたモダンなスタイルが魅力!」
ドメーヌ・フォン・サラドは、フランス・ヴァケラスの北のポンシュの高台に位置する家族経営のワイナリーです。
除草剤は使わず、ボルドー液や、硫黄を使用し、草やカスなどを混ぜたコンポストを使用して栽培しています。
オーナーのベルナール・ビュルルは実家のあるジゴンダスを出て、隣村のヴァケラスにあるフォン・サラドを2002年に義父から引き継ぎました。
2015年にはベルナールの娘であるクレールがドメーヌに参加し、近年のワイン造りに大きな影響を与えています。
彼女が参加してからのワインは、南ローヌらしい力強さを持ちながらも、洗練されたモダンなスタイルに仕上げられており、エレガンスを感じさせます。
聡明で快活な彼女の働きが、フォン・サラドのワインをさらに磨きがかかったものにしており、今後も非常に楽しみな造り手と言えます。
ル・ブラン・ヴィオニエは、ヴィオニエ100%から造られたフレッシュで香り高い白ワイン。
フレッシュさをキープするため、早めに瓶詰めします。ヴィオニエの個性的な香りが特徴です♪
ミネラル感と洋ナシ、白桃の香り。味わいは凝縮感が高く、アルコールもあって余韻の長いワインです。
③ フィラドーロ フィアーノ・ディ・アヴェッリーノDOCG 2022(白ワイン)
生産地:イタリア / カンパーニア
生産者:フィラドーロ
ぶどう品種:フィアーノ100%
味わい:辛口
コメント:「シャンパーニュの名手”ジャック・セロス”のアンセロム・セロスも認めた最高のフィアーノの造り手!」
フィラドーロは元々3世代にわたってこの地でブドウ栽培で生計を立ててきた小さな農家です。
標高500Mの丘陵地に点在する小さな自分たちの畑でフィアーノとアリアーニコを大切に育て、フェウディ ディ サン・グレゴリオ等のワイン生産者に納めてきました。
中でも砂質土壌の「スタッツィオーネ」から生まれるフィアーノは、シャンパーニュの巨匠ジャック・セロスのアンセロム・セロスの目にとまり、フェウディ・ディ・サングレゴリオが
ジャック・セロスとコラボするスプマンテ「DUBL(ドゥブル)」の原料ぶどうに指定されるほどの質を誇っています。
現在では供給価格の問題がありフィラドーロがぶどうの納入から撤退しており、それとともにDUBLのリリース年も数年のみと減ってしまったようです。
フィラドーロに匹敵する素晴らしいフィアーノに出会えていないのでしょう。
フィラドーロ・フィアーノ・ディ・アヴェッリーノは、自生酵母を使用し低温からゆっくりと発酵をスタート。澱と一緒に静置するシュール・リー製法で造られています。
やや緑がかった黄金色。桃、パイナップル、アプリコット、木蓮、炒ったヘーゼルナッツやはちみつを思わせる複雑なアロマ。
塩味を感じるほどのミネラルとフレッシュな酸味。余韻も非常に長いです。
※評論家ルチアーノ・ピニャターロ氏が毎年行っているイルピニア産フィアーノテイスティングにおいて第1位にランキングされました。
④ イル・ブルキーノ・ロッソ トスカーナIGT 2023(赤ワイン)
生産地:イタリア / トスカーナ
生産者:テヌータ・ディ・ブルキーノ
ぶどう品種:サンジョベーゼ50%、カベルネ・ソーヴィニョン30%、メルロ20%
味わい:ミディアム~フルボディ
コメント:「バランスのとれた果実味に心奪われる、ハイコスパ・トスカーナ!土着&国際品種のスーパートスカーナ仕様ブレンド!」
テヌータ・ディ・ブルキーノは、カステラーニ社傘下にあるエステートで、ピサン丘陵地帯の中でも最も歴史と伝統のあるテッリッチョーラ地区に約37ヘクタールのブドウ畑を所有しています。
エステートは4世代からカステラーニ家に属しており、古いセラーには、1900年代初期の収穫の資料がまだ保存されています。
ブドウ畑は最も日照条件の良い高い丘の上にあり、この地域では最良の畑と言われています。
イル ブルキーノ ロッソ は、フレンチオークで12か月熟成されたまろやかな味わいの赤ワインです。
太陽と月をモチーフにした個性的なラベルがとても印象的!
サンマルティーノ、ポッジャレッリ、ボッカネラのブドウを使用しており、チェリーやブルーベリー、バルサミコの香りがあります。
甘草やヴァニラのニュアンスを伴い、丸みがありながらもミネラルがしっかり感じられ、酸と果実味のバランスがとても良い味わいです。
※ジェームズ・サックリング2020年2015ヴィンテージで92点獲得
⑤ チュヴァー・アイリス・ピノ・ノワール 2022(赤ワイン)
生産地:ニュージーランド / マルボロウ
生産者:フィストニッチ・ヴィンヤード
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
味わい:ミディアムボディ
コメント:「ニュージーランドワインのレジェンドが造る、時代を超えて愛されるピノ・ノワール!」
フィストニッチ・ファミリー・ヴィンヤーズは、60年以上にわたってヴィラマリアの創業者としてニュージーランドのワイン業界を牽引してきた伝説的なワイナリー起業家、サー・ジョージ・フィストニッチが、2021年に立ち上げたワイナリーです。
チーフ・ワインメーカーを務めるのは、過去にニュージーランドトップワインメーカーを3年連続受賞した輝かしい経歴をもつミシェル・リチャードソン。
直感と深い知識で、彼女は国、産地、ブドウ畑、単一畑の美しさを、ワインの中に生き生きと表現しています。
Čuvar(チュヴァー)はクロアチア語で「守護者」を意味し、今日のニュージーランドワインを形成する上で重要な役割を果たしたクロアチアワインのパイオニアやその他多くの人々へのオマージュ。ロゴはクロアチアの国花であるアイリス(アヤメ)で、希望、知恵、信頼、勇気という、チュヴァーの創業理念の価値観を象徴し、ロゴに描かれたアヤメの花の中心は
人と地球と全人的繁栄の守護という循環原則へのコミットメントを表しています。
2月にソーヴィニヨン・ブランをご紹介しましたが、こちらのピノ・ノワールもとても美味しく、ぜひ皆様に飲んでいただきたいと思い、ご紹介いたしました。
赤い果実のぽってりしたチャーミングな香り、なめらかな舌触り、これから暖かくなる春にふさわしいピノ・ノワールです♪
⑥ シャトー・レ・ゾルム・ソルベ 2014(赤ワイン)
生産地:フランス / ボルドー
生産者:シャトー・レゾルム・ソルベ
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニョン65% メルロー30%、プティヴェルド5%
味わい:ミディアム~フルボディ
コメント:「10年の時を経、満を持してのリリース!こだわり生産者の飲み頃クリュ・ブルジョワ!」
シャトー・レゾルム・ソルベは1764年に創業し現在のフランソワ・ボワヴェール氏で9代目となるメドックのアルティザンの生産者です。
畑のあるメドック北部クーケック村はサンテステフから約14km北にある注目の産地のひとつです。
醸造においては、70年代に入り彼の両親が約18ヘクタールの畑が海洋化石からなる『クーケック石灰岩』に覆われた特別な土壌である事に着目し、特に相性の良いカベルネソーヴィニヨンの比率を上げ、カベルネ・ソーヴィニョンと相性の良いトロンセ産の樫樽を使用したところ
しっかりとした骨格とフィネスが備わった複雑味のあるスタイルへと変わり、80年代にはクリュブルジョワ級に昇格し、北部メドック最高峰のワインの一つに数えられるまでになりました!
冷涼な北部メドックのカベルネ・ソーヴィニョン主体のワインは収斂性が強くなりますが、彼らの目指す『美味しさ』になるまで出荷を待ち
飲み頃になってからリリースするこだわりの生産者なのです。
2014年のレ・ゾルム・ソルベは、しっかりとしたベリー系の凝縮感のある果実味が丸みを帯び始め、きめ細やかで熟成のニュアンスのあるタンニンが絶妙!樽がワインに溶け込み、エレガントでありながら複雑さを感じる余韻の長い高品質のワインに仕上がっています。
各方面からも評価が高いレゾルム・ソルベのバック・ヴィンテージに出会えたのは、まさに「一期一会」の言葉がピッタリです!